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となりの暦について~コンセプト

たちARBAは創立以来13年にわたり、ベトナムとカンボジアでちいさな、でも私たちにしかできない支援活動を模索し続けてきました。
私たちはこの2つの国の人たちとともに生き、ともに育ち、ともに学ぶことをめざしてきました。それはいままでも、そしてこれからも変わりません。この2つの国以外で活動することもないとおもいます。

ARBAがベトナム・カンボジアでの支援活動を開始したのは2002年8月。それから13年以上が経た今も、ARBAは現地の人たちとともに歩きつづけています。この13年の間、ずっと感じてきたこと・・・それはこの3つの国の人たちが生活の中で同じものをつかうことはできないだろうか?でした。歴史も文化も違うけれど、なにか同じものを生活の中で使うことはできないだろうか・・・この「となりの暦」はそんな願いからうまれました。
 カレンダーはどの国の人にとっても日常そのものであり、生活にはなくてはならないものです。日々の生活の中でカレンダーを見上げ、同じ時間を共有し、互いを隣人として尊敬し尊重しあえる関係を築くことができれば。
しかし他国で作られたカレンダーはどうしても使いにくいものです。1月-2月.jpg
 ベトナム・カンボジアそして日本。この3つの国の人たちの日常に違和感なく溶け込めるような、そんな暦を創ることはできないだろうか。日常の生活のなかで、それぞれのくにの人たちがいつも傍らに置いて慈しんでもらえるような、そんな暦を創ってみよう。
ですからこのカレンダーには英語は一切ありません。カレンダーではなく、あえて「こよみ(暦)」と名付けたのもそのためなのです。
 写真も観光地や美しい風景ではなく、現地で生活するARBAスタッフや関係者が撮った日常の景色を使いました。
 日々の生活の中にこそ、それぞれの国の特徴や互いに共有する風景があるのではないか、それをこの写真たちからみつけることができたら・・・ 243658_431138366927001_53163475_o.jpg
そうして出来上がったのが、3つの国に暮らす人だけが使うことのできる世界に類のない暦でした。
 暦ははかないものです。どんなに素晴らしい写真やデザインでも、一か月の命でしかない。ひと月後には必ず消えてなくなってしまうはかないものだからこそ、隣人としての互いの国に対するかけがえのなさが生まれるのではないか。そんなことを願い,この暦をお届けします。

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